
バスに揺られて移動していたある日の午後、
私はすきやきのことを考えてはじめていました。
やわらかいお肉に
しょうゆと砂糖をかけ、
溶いた生卵で食べるあの食べ物です。
すきやきのイメージが頭から離れません。
すきやきは、南米では食べることが難しいものです。
サルモネラ菌などがいるかもしれない
生卵は危険すぎるからです。
3月の初旬、ついに帰国の時を迎えました。
もちろんはじめてのご馳走は、すきやきです。
夢にまで見たすきやきに、
そして、白米の美味しさに
改めて日本食の「ほっとする感じ」に、
帰ってきたことを実感しました。
南米の空の下で
たくさんの風景、たくさんの人々、
そしてたくさんの食べ物に出会いました。
ぜんぶ、かけがえのない大切な思い出です。
そして、帰る場所があること。
ほっとできる食べ物がここにあること。
それも、とても大切なことだと改めて感じています。
Nambei Delicioso Newsをご愛読してくださった皆さん、
これまでおつきあいいただきありがとうございました。
これからも、自分に
そして皆さんに
Deliciosoな日々を祈っています。