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アルゼンチンは肉。という話をしましたが街のあちこちでParrilla(パリージャ) という
看板を見かけます。所謂、肉焼きのお店で色々な種類のお肉を炭火で焼いたものを出しています。これを総称してAsadoといいます。一人前を頼みましたが牛肉ヒレ、内臓、腸詰、チキン・・とすごい量です。ちなみに夜の11時頃に食べに行ったのですがお店は混み混みで30分待ち。アルゼンチン人のお肉にかける情熱に乾杯です。
牛のヒレ肉にパン粉をつけて揚げた所謂、牛カツです。これをサンドイッチにしたりサラダと合わせて食べたりします。バスターミナルやマーケット、スーパー、カフェなどどこでも見かける一品。写真はトマトソースとハム、チーズが乗ったミラネサで、ミラネサナポリターノです。どこかで食べたことがあるような安心する一品です。
ユースホステル、というと若者が集まる安宿。というイメージが強かったのですがブエノスアイレスのユースはデザイナー・マンションならぬデザイナー・ホステル、といった感じでした。その辺のホテルよりもシャワーやネットなどのインフラがしっかりしている上、色使いやデザインに拘りが見られます。アルゼンチン各地のユースとも提携をして宿泊予約やツアー情報などのサービスも充実しています。きっと全体を統括してデザインしている人がいるのでしょう。これも旅行者のニーズの高まりに合わせてユースも進化しているということでしょうか。(その分、値段も決して安くはないのですが。)ちょっと画一的な感じもしてアットホームな宿が
恋しくなったりもしますが朝食にケロッグのコーンフロストが好きなだけ食べれるのはかなりポイントが高いです。
日本から遠くはなれたブエノスアイレス。ほぼ、地球の反対側にあります。この街の地下鉄Bラインでは、日本で役目を終えた地下鉄丸の内線の車両が現役でがんばっています。なんだか嬉しい気持ちになりました。がんばれよ。と声をかけてきました。
今更ですが、アルゼンチンのトイレはキレイです。まず、ほとんどのトイレには便座とトイレットペーパーがついています。また、バスターミナルなどの公衆トイレでもお金をとることが少ないです。トイレットペーパーを流すことができないのは他の南米の国と同じですが、ここまで来るとかなりトイレレベルが上がっていると実感します。ちなみに、これはアルゼンチン特有だと思うのですがほとんどのホステルには便器のほかにもう一つ、ウォシュレット用の便座があります。まだ怖くて使っていませんが・・
イグアスの滝からバスで南へ18時間。アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスに着きます。ちなみに今回、一度は乗ってみたかった高級な長距離バス、COCHE CAMA(寝台バス)に挑戦しました。アルゼンチンは道路がしっかり整備されている上、椅子がほぼ180度に倒れるのでボリビアの18時間とは天と地の差でした。(値段も8倍)それでも、18時間は長いです。
アルゼンチンとブラジルの国境にあるイグアスの滝。
圧倒的な水がわき出てくる滝は
迫力満点です。
はっきりいってただそれだけなのですがこの単純明快な自然の驚異を見るために毎年たくさんの観光客が訪れます。大自然の驚異!というよりはディズニーランド的な楽しみ方ができます。そして、入園料等の料金もものすごい勢いで年々上昇しているようです。2009年現在の各種お値段はこちらです。
楽しみにしていたETCHARTのTorrontes。試飲したものよりももう1段階上のレベルのAYRES Torrontes 2006。蔵元からボトルで買っていつ飲もうかと楽しみにしていたのですがイグアスに向かうバスターミナルで不慮の事故によりボトルが真っ二つに・・ショックのあまりソフトクリームを馬鹿食いすることにしました。
豆を中心に牛肉やカボチャなどが煮込まれてどろどろになった濃厚スープです。アルゼンチン北部の家庭料理だそうです。味も濃くなく健康スープといった趣でした。お店によって味つけもさまざまです。ちなみにこのロクロを食べたレストランはDONA SALTA というエンパナーダで有名なところです。隣に座っていた一家は一家4人で30個近いエンパナーダを注文していました。
ここのボデガは、街から約2キロ。自転車を借りて行ってきました。ブドウ畑もすぐ近くにあり、カファジャテの岩山が借景になって美しい場所です。収穫期には、いいブドウの選別や枝葉を取り除く作業に、140人が3ヶ月をかけて手摘みで収穫するそうです。ここでは、Torrontesのスイートとドライを試飲しました。どちらも香り高くて美味しかったのですが飲みすぎて具合が悪くなりました・・
その名もドミンゴ兄弟。カファジャテのレストランでもここのワインが多くハウスワインになっていることが多く、
Flan(プリン)と一緒にいただきました。
ボデガは街のはずれにあり、ワイン畑もすぐ近くにあります。ここでは、トロンテス、カルベネ・ソーヴィニオンの試飲、そして、ブドウの絞りかすを食べて育ったヤギのチーズを試食させてもらいました。このボデガには、大まかに3つの種類があるそうです。1つ目は、普通に発酵させてビン詰めしたベーシックなもの。一番安くて、試飲をさせてもらえるのもこのレベルのものです。2つ目は、ビン詰めした後に数年(ドミンゴでは3年)寝かせたもの。値段も少し高くなります。3つ目は、フレンチ・オークで半年から1年寝かせたあと、ビン詰めして、さらに3年寝かせたもの。これが一番高く、トロンテスの場合だと少し色がウイスキーっぽくなります。
ここのボデガも、エル・トランジトやナンニからほど近い街中にあります。見学時間ではなかったのですが、訪ねたらすぐに試飲させてくれました。試飲させてもらったのは、2種類のマルベック(赤)です。オーク樽で寝かしている方が40ペソ(1000円ちょっと)、もうひとつが30ペソでした。オーク樽で寝かせた方は、香りや味の複雑さが一段と増します。これを購入し、新年のお祝いとしていただきました。
カファジャテの街中には歩いて行けるボデガ(ワイナリー)が
いくつかあります。ブドウ畑は郊外にあっても、ワイン醸造所は街中にあるのです。その中のひとつ、
エル・トランジトに行ってきました。建物は新しく、デザイン性も高いです。お向かいにある
ナンニ(NANNI)というボデガから独立したボデガだそうです。建物に入ってすぐのところにあるバーでゆっくり試飲させていただきました。試飲をしたのはPetro Mariniという銘柄の
トロンテスマルベックカルベネ・ソーヴィニオン
の3つ。*************
Torrontes 2008(白)初体験のトロンテスは、強いローズの香りが特徴的です。ほとんど香水のような華やかな香り。熟れたブドウの味とともに酸味が混ざり、高級感あふれるテイストです。トロンテスを初めて飲んだ人は、
びっくりすると思います。ここのトロンテスは、メキシコ、アメリカ、エクアドル、
ベネズエラ、パラグアイに
輸出されているそうです。Malbec 2007(赤)マルベックは、
アルゼンチンで広く飲まれている品種です。ここのマルベックもトロンテスと同様に香りが強く、ベリーやカシスの、しかも少し野生的な香りがします。渋みもあり、癖の強い赤です。しかし、慣れてくると
癖のように感じていたストラクチャーが
複雑に計算された美味しさのように感じられるようになってきます。この品種がアルゼンチンで広く飲まれている理由がこのへんにあるのかもしれません。Carbenet Souvinion 2007(赤)ボルドーのカルベネ・ソーヴィニオンだそうです。あっさりした飲み口で、香りも華やかですが、ちょっとした苦味があったり、ウィスキーっぽいスモーキーさもあったりでトリッキーなところがおもしろいです。全体的にはすっきりとしています。
チリを南下する予定を変更してアルゼンチン北部にやってきたのはここにワインの産地があるからです。サルタから南へ4時間のカファジャテ(CAFAYATE)は、アルゼンチンではメンドーサと並ぶワイン産地となっています。2000m近い標高のところにあり、昼と夜の大きな寒暖差とほとんど雨の降らない気候によって良質のブドウが採れます。ボデガ(BODEGA)と呼ばれる醸造所はカファジャテの街中にあり、そこでちょっとした見学と試飲ができます。ここではカルベネ・ソーヴィニオンメルローといったおなじみのブドウやアルゼンチンで人気のマルベック(赤)カファジャテ名産のトロンテス(白)などのブドウが栽培されています。
「アルゼンチンは何が美味しいの?」と聞くと行ったことがある人はみんな「Carne(牛肉)!」と答えていました。それくらいアルゼンチンの牛肉ステーキはそのボリュームと安さと美味しさで他の食を圧倒しているようです。この広大な国土に一体どのくらいの牛が育っているのでしょうか。アルゼンチンの食料自給率は90%。今までもどんなに不況になっても分厚い牛ステーキをゆっくりたっぷり味わうことだけは死守してきたそうです。
エンパナーダは国や地域によって具も大きさも調理の仕方も様々です。ボリビアでエンパナーダと言うとチーズが入ったパンのことを指し、サルテーニャが具沢山の包み焼きでした。ここアルゼンチンのサルタのエンパナーダは小さめの生地に、お肉と野菜が包まれ、オーブンでこんがり焼かれています。スペイン風餃子、といった感じです。このエンパナーダ屋さんは牛肉、鶏肉、チーズの三種類。さくさく、ほくほくな美味しさです。ちなみに一つ1ペソ(US$1=3.5ペソくらい)。*ボリビアのサルテーニャとサルタのエンパナーダは似ているので、サルタ風エンパナーダがサルテーニャと言われているのかもしれません。
サン・ペドロ・デ・アタカマからバスで約11時間。第二のヨーロッパと言われるアルゼンチンに入ります。ボリビア、チリとの国境も近いアルゼンチン北部のサルタの街は調度いいサイズの文明の街。チリ、アルゼンチンに来て今までのアンデスとはガラッと変わって一気にヨーロピアンな感じになります。物価はその分高くなりますが生活に余裕があるのでしょうか人々の顔つきがなんだか穏やかになっているような気がします。
月の谷とはいいネーミング。実のところは、アタカマ砂漠です。チリの国境近くにある町、サン・ペドロ・デ・アタカマから16Kmほど。自転車をこぎながら見える岩、岩、岩の風景も未体験でしたが、
そこから見える乾ききったアンデスの山々も圧巻です。
ウユニ塩湖を出発して3日目。チリとの国境に着きました。ボリビア南部には塩湖があって砂漠があって火山があってフラミンゴがいて。色んな景色を一度に美味しく楽しむことができます。
戦争に負けたために海に面していないこの国は他国とのアクセスが非常に悪いと言われています。南米第2位の貧しい国、と言われるボリビア。でもボリビアの持っている沢山の顔、自然の多様性には今までの国には無い魅力がありました。それにしてもチリに入ってから道がしっかり整備されているのにビックリしました。国境を挟むだけでこんなにも違うものなのですね。
ウユニ塩湖の周りにも沢山の塩湖や湖があります。いくつかの湖にはフラミンゴが生息しています。季節ごとに渡っているとのことでしたが、このあたりの標高は4000m~5000m。こんな標高の高いところにもちゃんと飛んで来れるのですね。鳥には高山病は無いのでしょうか。
どこまでも白い平原。これがすべて塩でできています。ボリビア南部にあるウユニ塩湖は世界最大の塩湖で
四国の面積の約半分の広さがあります。昔海だった場所が周りの土地と一緒に隆起してこんな標高の高いところで干上がってしまいました。
ボリビア随一の観光名所であり
約2億トンがあると言われる
塩の製造の源となっています。
ルレナバケの町にスピーカーでデング殺菌のお知らせが流れました。ここではデング熱にかかった方が今までに数人いるそうで、たまに町を殺菌することがあるそうです。消防士のようなおじさんがホースを持って白いスモークを撒き散らしています。町中火事のような感じです。でも正体不明のスモークはデングよりも怖いような。