2009年5月8日金曜日

すきやき帰国


バスに揺られて移動していたある日の午後、
私はすきやきのことを考えてはじめていました。

やわらかいお肉に
しょうゆと砂糖をかけ、
溶いた生卵で食べるあの食べ物です。

すきやきのイメージが頭から離れません。

すきやきは、南米では食べることが難しいものです。
サルモネラ菌などがいるかもしれない
生卵は危険すぎるからです。

3月の初旬、ついに帰国の時を迎えました。
もちろんはじめてのご馳走は、すきやきです。

夢にまで見たすきやきに、
そして、白米の美味しさに
改めて日本食の「ほっとする感じ」に、
帰ってきたことを実感しました。

南米の空の下で
たくさんの風景、たくさんの人々、
そしてたくさんの食べ物に出会いました。

ぜんぶ、かけがえのない大切な思い出です。
そして、帰る場所があること。
ほっとできる食べ物がここにあること。
それも、とても大切なことだと改めて感じています。


Nambei Delicioso Newsをご愛読してくださった皆さん、
これまでおつきあいいただきありがとうございました。

これからも、自分に
そして皆さんに
Deliciosoな日々を祈っています。

2009年4月9日木曜日

3月5日 Maria Bonita


オアハカは、食べ物の美味しい街として知られています。
チーズやチョコレートなど、この地域ならではの食べ物も多いです。

そんなオアハカで、郷土の味を守っているお店があります。
Maria Bonitaというこのレストランは、
家族が数代にわたって味を受け継いでいます。

派手さはないけれど、丁寧に調理されている郷土料理という評判を
ネットでみつけ、お値段もお手頃らしいということで訪ねてみました。

お店は飾り気はないですが、こぎれいで居心地がいいです。

食べたのは、豚肉のブリトー。
ブリトーは特大トルティージャで、
メルカドの一角で、おばちゃんたちが売っていたりします。

この大きな生地に豚肉や豆ソース、チリ、野菜をのせて焼きます。
ピザのような料理ですが、よりあっさりした美味しさです。

2009年4月4日土曜日

3月4日 Moletos


地元のひとたちで賑わうプエブラの市場の
はじっこのほうで、美味しそうなものを発見しました。
具をトルティージャで巻いて、
揚げたMoletosです。

3席しかないカウンターで、
お客さんがスナック感覚で食べては
仕事か買い物に戻っていきます。

これはいける!
とさっそく注文しました。


上にのっているのは、
レタスの千切りと
ワカモレソース(辛いので少しだけにしてもらいました)
そして、マヨネーズのようなものです。

美味しい揚げ物の方程式である、
サクッ!ジュワッ!
があります。

味付けもくどすぎず
食べやすいです。

またもやgoodな屋台スナックにありつけました。

衛生面での不安は完全に払拭とまでいきませんが、
そろそろ旅も終盤なので
攻めの姿勢でいくことにしています。

3月3日 ヤギの内臓スープ


プエブラの市場で食べた
ヤギのスープ。

生肉を売っている真横に
簡素なカウンターがあって

きれいに並んだヤギの生首を前に
怯む様子もなく
みなさん美味しそうに
ランチを楽しんでいます。

どの部分かは不明ですが
ありとあらゆる内臓が
強烈スパイスと一緒に煮込まれ
臭みと旨みが混ざった素敵なハーモニー?



スープの具は
このようにトルティージャに包み
玉ねぎやコリアンダーと一緒に
いただきます。

2009年4月2日木曜日

3月2日 オアハカのチョコラテ


メキシコの伝統文化が残っているオアハカは
チョコレートでも有名な街です。

街の中心部にある市場には、
見渡す限りのチョコレートの山。

そのまま食べても
美味しいのですが

お湯やホットミルクに溶かして
ホットチョコレートとして
いただくのが主流となっています。

カカオやシナモンやアーモンド、
そのほか様々なスパイスが混じって
複雑ながらも
味わい深いテイストです。

3月1日 屋台で食べるトスタダス

今回も、外さずにはいられない
「ひどだかり」を発見してしまいました。

オアハカ市内の市場のまわりには
いくつかの屋台がでています。

夜になるとどこもそれなりの賑わいをみせているのですが、
ひときわひとだかりができている屋台がありました。
のぞき見すると、トスタダスとタコスを売っているようです。


早速、トスタダスを試してみることにしました。

トスタダスは揚げたタコスの上に
肉と生野菜(レタスやたまねぎ)をのせ、
その上にソースをのせて食べるものです。


食べてみると・・・旨い!

肉はなんだかわからない内蔵系で
ソースは激辛にもかかわらず、
なんという旨さでしょうか。

辛みのなかに旨みがたちあがってきます。
辛いからこそ旨い料理というものにはじめて
気づかされた気がします。
そのくらい、衝撃的な旨さでした。

だから、「ひとだかり」は外せません。

2009年3月14日土曜日

2月25日 メキシコ・サルサの役割


日本人がお米を食べるように
メキシコ人にとって
トウモロコシの粉を練って焼いた
トルティージャは
食事に欠かせないものです。

そして
もうひとつ欠かせないのが、
(激辛)サルサ。

なんにでもサルサをかけます。
パンにもスープにも、フルーツにも!

基本は赤いのと緑色の2種類。
サルサ・ベルデ(緑色)のほうが辛いです。

不思議なことに、
辛いものを食べ続けていると
辛味が味の協奏曲のなかの
ひとつのメロディーになってきます。

ただ辛いとおもっていたサルサに
耳(舌?)を傾けてみると
ほかの甘みや旨み、酸味などと
ハーモニーを奏でているのです。